SAP® Cloud ERP

SAP® Cloud ERPは、販売管理やCRM、購買管理、サプライチェーン、プロジェクトマネジメント、サービス・サポート、財務会計、人事、経営管理といった、企業の主要業務を標準機能として網羅しています。
基幹システムを一本化することで複数のシステム間でのデータ連携が不要となり、全社の情報を一元管理しながらリアルタイムで経営状況を可視化できるため、迅速な意思決定が可能となります。
さらに、「SAP® Business AI」を搭載し、単なる自動化を超えて業務プロセス全体を理解・分析しながら、判断や行動をサポート。
チャットのように自然な対話で操作でき、データの要約や予測分析、アクション提案などを通じて、業務効率化と継続的な業務改善を実現します。

SAP® Cloud ERPには、SAP®が長年培ってきたベストプラクティスを基にした527種類のビジネスプロセスが標準搭載されています。
販売、購買、生産、会計、人事など、あらゆる業種の様々な業務に対応できる汎用的な機能を備え、導入後からすぐに実務への適用が可能に。
あらかじめ設定されたベストプラクティスポートフォリオを活用することで、変化の激しい中堅・成長企業のビジネス環境にも柔軟に対応できます。
システムの標準機能に合わせて業務プロセスを見直す「Fit to Standard」のコンセプトにより、過度なカスタマイズを抑えながら業務をグローバルレベルで標準化し、変化に強い経営基盤を構築します。

多面的なデータ分析が可能な標準機能に加えて、より高度でリアルタイムな可視化と分析を実現する「SAP® Analytics Cloud（SAC）」との連携をオプションにて提供しています。
SACを活用することで、SAP S/4HANA®のデータをダッシュボードやKPIレポートとして業務画面上でシームレスに表示。
あらゆる指標が可視化された情報分析によって、現場担当者が迅速かつ正確な意思決定を行うことが可能となります。

SaaS型で提供されているSAP® Cloud ERPは、システムアップグレードと月次アップデートが計画的に実施されます。
アップグレードでは、UXの改善やモバイル機能の拡充、処理性能の向上など、ビジネスの価値を高める幅広い機能強化が行われます。
また、各国の法規制やコンプライアンスを考慮したグローバルなロードマップに基づいて提供されるため、税制改正や会計基準の変更などにも追加費用なしで対応。
常に最新機能を利用できるだけでなく、法令準拠と高いセキュリティを備えた環境で安心して利用することが可能です。

「Fit to Standard」方式によりアドオン開発を最小限に抑え、すでに完成された標準機能をベースに構築されているSAP® Cloud ERPは、初期費用を大幅に削減できます。
クラウドサービスとして提供されるため、サーバーなどのハードウェアの調達も不要なことに加えて、導入時はSAPに精通したSCSK Minoriソリューションズの専門チームが、貴社における短期間での立ち上げを支援。
従来のスクラッチ方式によるERPの開発期間が一般的に1年以上かかるのに比べて、SAP® Cloud ERPは約4〜6か月という短期間での稼働開始が可能です。
さらに、バージョンアップや法改正対応は無償で提供されるため、導入後も安心して運用を継続できます。

単体でも高い業務効率化を実現できることはもちろん、SAP® Cloud ERPは他のクラウドサービスと連携させることで、さらに機能を拡張できます。
例えば、既存の経費精算システムをそのまま活用したい場合でも、標準で提供されるAPIやODataサービスを利用することで、シームレスなデータ連携が可能に。
既存システムを活かしながら全体最適化された業務基盤を構築できます。