みなさんの会社では、ご利用になっている基幹システムに不満はございませんか?
弊社は様々なお客様とお取引する中で、基幹システムにまつわる様々な課題を目にしてきました。その中でも「システム間のデータ連携不備」は、多くの現場で起きている課題の1つです。特に「決算のたびに複数システムからデータをかき集めている」ケースや、「複数のシステムに同じような情報を手入力している」ケースでは、業務ごとに個別のシステムが乱立し、サイロ化している可能性が高いでしょう。このような状態では、基幹システムから得られる恩恵よりも、システムのお守りに要する負担のほうが大きくなりがちです。
基幹システムに関する代表的な課題を挙げてみました。お客様の置かれている状況に応じて様々な要因が考えられますが、概ね下記3つのポイントに絞られます。
事業部門は業務プロセスの変更を嫌うため、システム開発時に現場の意向を重視しすぎると業務の見直しが行われず、ムリ/ムダ/ムラのあるシステムになりがちです。業務コンサルタントを入れて、業務プロセスの見直しを行う方法もありますが、ビジネスシナリオが搭載されているパッケージを活用するほうが簡単です。SAP® Cloud ERPはSAP®が数万社のお客様から学んだベストプラクティスがビジネスシナリオとして標準搭載されているため、シナリオに沿った業務プロセスにして頂くことで、自然と業務の標準化が実現できます。
生産・販売などの個別業務ごとにシステムを導入すると、バケツリレーのようなデータ連携や手作業による収集・集計などが必要になるため、リアルタイムに経営指標を見ることが困難です。これを防ぐには、幅広い業務をカバーする統合型のシステムの導入が不可欠です。一つのデータベースに情報が集約されるため、連携したり、かき集める必要がありません。特に、SAP® Cloud ERPは受注以前のマーケティングやCRM、分析のためのBI機能も含むオールインワンパッケージのソリューションです。様々なサービスを併用することなく、これ一つで幅広い業務をカバーできます。
一般的にスクラッチ開発の場合、開発期間は1年から複数年になることもあります。本番稼働後も法令改正による改修などが必要ですが、これもスクラッチ開発では時間もコストも大きくなりがちです。パッケージシステムはすでに完成されているシステムのため、開発コストを削減できるだけでなく、短期間での導入が可能です。SAP® Cloud ERPなら標準で4~6か月程度の期間で導入することができます。
会社の屋台骨を支える基幹システムは、これまでオーダーメイドで「作る」のが当たり前でした。しかし、現場で起きている課題を踏まえると、パッケージをうまく「使う」ことが業務革新に繋がることから、昨今ではパッケージを採用するお客様が増えています。
①属人化によるムラと習慣化によるムダ
②部分最適な個別システムの導入・運用
③業務を後追いする開発と、その長期化
業務プロセスの標準化
幅広い業務をカバーする統合型システムの導入
ビジネスシナリオを活用した短期導入
「本当にオーダーメイドで構築するシステムよりもパッケージの方が優れているのか?」 そのような疑問にお応えすべく、弊社が数万社のお客様を対象に行ったアンケート調査の結果をご紹介します。これによると、基幹システムの満足度はスクラッチ開発と比較してもパッケージを利用している企業のほうが高いということがわかりました。またパッケージの中でも、特定の業務に特化した業務システムより、全ての業務をカバーする統合型パッケージを利用している場合に満足度が最も高く、また不満度も最も低いという結果になっています。

同じ調査において、基幹システムの具体的な課題についてもヒアリングしました。それによると、スクラッチ開発した企業の不満要素として顕著なのが「業務とシステムのアンマッチ」です。本来スクラッチ開発は業務に合わせてシステム開発を行うため、業務適合性はパッケージよりも高いはずです。にもかかわらず、パッケージを利用する企業よりも、スクラッチ開発を採用する企業のほうが業務適合性の低さを課題として挙げる傾向が高いという結果になっています。

「業務とシステムのアンマッチ」を課題と認識している企業の売上規模別の内訳を見ると、全体の45.1%が売上300億円未満の中堅企業です。中堅企業は大企業と比較してビジネスの変化が早く、業務プロセスも流動的です。そのため、自社の業務に合わせてオーダーメイドで基幹システムを開発したとしても、本番稼働する頃には業務フローが変化してしまい、業務適合性の低いシステムになってしまうものと推察されます。特にスクラッチ開発は開発期間が長期に渡るため、この傾向が顕著です。中堅成長企業こそ、基幹システムはERPパッケージの利用を検討するべきでしょう。

これまで、「基幹システムは開発コストをかけてでもオーダーメイドで構築したほうがよい」という発想から、スクラッチ開発を採用する企業が多数派でした。ところが、スクラッチ開発における最大のメリットとも言うべき業務適合性が低いという実態から、最近ではパッケージシステムが見直されています。こうした背景から、クラウド形式のERPパッケージであるSAP® Cloud ERPを採用する企業様が年々増えてきています。SAP® Cloud ERPはシステムに業務を合わせる「Fit To Standard」方式を採用しており、SAP®が数万社のお客様から学んだベストプラクティスをビジネスシナリオとして標準搭載しています。これを活用することで、短期導入が実現できるだけでなく、お客様の業務プロセスをグローバルな水準で標準化できるのです。SAP®のビジネスシナリオに沿った業務プロセスにすることで、取引のトレーサビリティが確保され、内部統制強化にも繋がります。
スクラッチ開発 | パッケージ導入 | |
|---|---|---|
導入期間 |
実現方法などの構想から着手しなければならず、ゼロからの開発となるため、1年以上、あるいは複数年を費やすケースが大半です。 |
業務プロセスがシステムに標準搭載されているため短期導入が可能です。導入範囲やプロセスにもよりますが、SAP® Cloud ERPなら通常4~6か月程度で導入可能です。 |
導入費用 |
ゼロから構築していくため、費用は大きくなりがちです。仕様変更が重なると、予算超過の可能性も高くなります。 |
既に完成しているシステムのため、アドオン開発が最小限に抑えられ、安価に導入できます。さらにSAP® Cloud ERPはクラウドサービスのため、サーバー等ハードウェアの調達費用も不要です。 |
ランニング費用 |
システム改修や法改正の都度、開発費用が発生します。これらに対応するため、インフラからシステムまでをカバーする専任者を確保しておく必要もあります。 |
メーカーや導入ベンダーによる最低限の保守サポート費用は必要ですが、バージョンアップや法改正への対応は、メーカーから無償提供されることが多いです。(SAP® Cloud ERPは無償提供) |
システム品質 |
システム品質は、開発者もしくは開発会社の善し悪しでバラツキが生じる場合があります。また品質の低さが改修コストの増加に繋がることがあります。 |
既に完成したシステムであるため、品質は安定しています。SAP® Cloud ERPの場合、バージョンアップなどのアップデートプログラムは四半期毎に無償提供されます。 |
業務適合度 |
お客様固有の要件を盛り込むことができるなど、業務合わせたシステムをオーダーメイドで構築できるため、業務適合度は高くなります。 |
個別要件をアドオン開発で盛り込むこともできますが、基本的にはシステムに業務を合わせる手法「Fit To Standard方式」で導入します。 |
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